フィジオマキナ株式会社とは?事業内容・評判・採用情報

フィジオマキナ株式会社公式サイトスクリーンショット(旧:日本バリデーションテクノロジーズ株式会社)

フィジオマキナ株式会社(旧:日本バリデーションテクノロジーズ株式会社)は、医薬品の品質試験機器や製造設備のバリデーションに関する技術サービスを提供している企業です。高い技術力と専門性を活かし、多くの製薬会社や研究機関をサポートしています。

医薬品の品質管理や製造プロセスの最適化には、精密な分析技術が欠かせません。特に、バリデーション(医薬品の製造や試験が適正に行われていることを検証するプロセス)は、製薬業界で非常に重要な役割を担っています。

この記事では、フィジオマキナ株式会社の企業概要、事業内容と強み、社名変更の背景、採用情報について詳しく解説します。

フィジオマキナ株式会社(旧:日本バリデーションテクノロジーズ)の企業概要

社名 フィジオマキナ株式会社
(旧:日本バリデーション・テクノロジーズ株式会社)PHYSIO MCKINA Co., Ltd.
設立 2002年(平成14年)12月10日
代表 代表取締役 田辺諒
本社所在地 〒343-0816
埼⽟県越⾕市弥⽣町1-4
越⾕弥⽣ビル 2F
資本⾦ 4000万円
主要取引先 武田薬品、エーザイ、大正製薬、第一三共、第一三共プロファーマ、沢井製薬、ファンケルなど
公式サイト https://www.physiomckina.co.jp/

フィジオマキナ株式会社は、2002年に「日本バリデーションテクノロジーズ株式会社」として設立されました。

当初は溶出試験機器やその他の医薬品試験機器のバリデーション(適正性確認)を中心に事業を展開していましたが、2018年に、それらに加え創薬から製剤開発、物性評価、バイオ医薬品開発機器の販売・技術サポート事業まで事業を広げています。

現状、これら全ての機器を一堂に所有している企業は稀であり、その強みを活かして2020年には大阪府茨木市にあるバイオ・イノベーションセンター内に「応用技術研究所」を開設。取り扱う機器を駆使した応用技術の開発を推進し続けています。

2023年に日本橋(東京都)へのオフィス開設、9月に湘南アイパークへMPSバイオ研究所を開設、2024年1月に大阪オフィス移転と拠点の強化を進め、2024年1月1日より社名を「フィジオマキナ株式会社」に変更。企業ロゴも一新し、さらなる社会貢献を目指しています。

フィジオマキナ株式会社の事業内容と強み

フィジオマキナ株式会社の事業内容と強み

フィジオマキナ株式会社は、製薬会社や研究機関が医薬品を安全に開発・製造するために必要な機器の提供や技術サポートを行っています。特に、薬の品質を検査するための装置や、その装置が正しく動作しているかを確認する「バリデーション(適正性確認)」という業務に力を入れています。

医薬品は私たちの体に入るものなので、安全性が最優先とされているのは言うまでもありません。そのため、製造過程や品質検査には厳しい基準があり、どの製薬会社もその基準を満たす必要があります。

しかし、高度な技術を持つ検査装置を導入しても、それを正しく使わなければ意味がありません。そこで、フィジオマキナ株式会社がサポートを提供し、製薬会社が正しく、効率的に検査を行えるようにしています。

フィジオマキナ株式会社の強みとは

フィジオマキナ株式会社の強みは、長年にわたって培ってきた専門知識と技術力にあります。日本国内だけでなく、海外の製薬会社にも対応できるほどの実績があり、製薬業界の品質保証に関する最新の情報を常に把握しながら、最適なサービスを提供しています。

また、ただ機器を販売するだけでなく、導入後のサポートや、より良い検査手法の提案まで行っており、多くの製薬会社から信頼されています。

さらに、フィジオマキナ株式会社は新しい技術の開発にも積極的に取り組んでいます。より精度の高い検査が可能な機器や、作業の効率を向上させるシステムを研究し、業界全体の発展に貢献しています。

このように、単なる機器の販売会社ではなく医薬品の品質を保証するための総合的なサポートを提供する企業として、業界トップクラスのシェアを持つパイオニアとして認知され、多くの企業や研究機関から高い評価を受けています。

フィジオマキナ株式会社の主要サービス|バリデーションとは?

バリデーションとは、医薬品の製造や品質試験が適正に行われていることを証明するプロセスです。これは、医薬品の安全性や効果を確保するために不可欠な手順であり、製薬業界では国際基準(GMP)に基づいて厳格に管理されています。

フィジオマキナ株式会社の主なサービス

医薬品の製造には、高い品質と安全性が求められます。そのため、製造過程で使用される試験機器や設備が正しく機能しているかを確認する「バリデーション」が重要になります。

バリデーションとは、装置やシステムが適切に動作し、正確なデータを提供できることを証明するプロセスのことを指します。これによって、医薬品の品質が一定に保たれ、患者に安全な製品を届けることができます。

ひとえに「バリデーション関連」と言っても、フィジオマキナ株式会社の業務内容は多岐に渡ります。主な8つの内容について、ひとつずつ見ていきましょう。

溶出試験器とその周辺機器の輸入販売

製薬企業や研究機関が使用する分析装置の輸入・販売を行い、適切に動作するよう点検や保守を提供しています。例えば、薬の成分や品質を分析するための装置(溶出試験器)などが含まれます。

創薬研究および物性評価に関する機器の輸入販売

新しい薬を開発する「創薬研究」や、薬の成分の特性を調べる「物性評価」に使用される機器を輸入・販売しています。これにより、製薬企業や研究機関が新薬の開発を効率的に進められるようサポートしています。

溶出試験器とその周辺機器のバリデーションおよびキャリブレーション

溶出試験器が正しく動作し、信頼できるデータを提供できるよう、定期的な検査や調整(バリデーションおよびキャリブレーション)を行っています。

バリデーションとは、機器が規定どおりに機能していることを証明する作業のことで、キャリブレーションは、測定値の誤差を最小限にするための調整作業を指します。

標準品の輸入販売

医薬品の試験で基準となる「標準品」を輸入・販売しています。

標準品は、試験の正確性を保証するために必要な物質であり、薬の成分や純度を測定する際に比較対象として使われます。

溶出試験器用アクセサリの輸入販売

溶出試験をより正確に行うために必要なアクセサリ(補助機器)を輸入・販売しています。

アクセサリを使用することにより、試験の再現性を高め、より正確なデータ取得が可能になります。例えば、試験の精度を向上させるための特殊な撹拌器や、試験条件を一定に保つための部品などが含まれます。

毒性研究や薬効薬理研究に関する機器や細胞の輸入販売・技術サポート

新しい薬の安全性や効果を確かめるための「毒性研究」や「薬効薬理研究」に関連する機器や細胞の輸入・販売を行っています。さらに、それらを適切に活用するための技術サポートも提供しています。

取扱機器のアプリケーション開発や、それらを活用した受託試験

試験機器をより有効に活用するための「アプリケーション開発」を行い、顧客のニーズに合わせたソリューションを提供しています。

また、フィジオマキナ株式会社は取扱機器の大半を応用技術研究所に設置しています。製薬企業や研究機関からの依頼に応じて、特定の試験を代行する「受託試験」も実施しています。

フィジオマキナ株式会社の主要サービス|バリデーションとは?
(製品情報の例:https://www.physiomckina.co.jp/products/)

講習会

溶出試験や医薬品分析に関する専門的な講習会を開催し、業界の知識向上をサポートしています。「GMPセミナー」「溶出試験セミナー」など、初心者向けの基本講座から専門家向けの高度な内容まで、幅広いニーズに対応しています。

日本バリデーションテクノロジーズ株式会社からフィジオマキナ株式会社に!社名変更への想い

企業概要の部分でも少し触れましたが、日本バリデーションテクノロジーズ株式会社は2024年1月1日より「フィジオマキナ株式会社」へ社名変更をしました。

新社名の「PHYSIO MCKINA」は、「Physiological(生理学的な)」と「 Machine(機械)」という2つの語句を由来とする造語です。

フィジオマキナ株式会社が従来より注力してきた「いかにしてヒト生体内を模倣するか」という点を変わらず大切にしていきたいという想いからPhysiological(生理学的)の「Physio」と取っています。

そして、「Mckina」はラテン語で機械を意味する「Machina」を基にスペルを変更したものといいます。これは、あえて歴史のあるラテン語からスペルを変更して使った理由には、「これまでの歴史を重んじつつも、想像を超える新しい価値の提供を目指す」という強い意志が込められているのです。

また、社名変更にともない、ロゴも新しく設定されました。

フィジオマキナ株式会社(旧:日本バリデーションテクノロジーズ株式会社)ロゴ

(引用元:https://www.physiomckina.co.jp/others/company-name-change/)

このロゴは、人体・生命・生理学を示す「〇」と「グリーン」および、機械を示す「▢」と「ブルー」を組み合わせたデザインとなっています。また、ロゴの端には新たな〇が見えている点も特徴的です。

これらを組み合わせることによって、「人体・生命・生理学」と「機械」とが「力を合わせる」ことにより医薬と患者の未来を良い方向へ導き、次の生命(〇)へと繋いでいくという思いを表しています。

フィジオマキナ株式会社の採用情報|募集職種・キャリアパス・福利厚生

フィジオマキナ株式会社の採用情報|募集職種・キャリアパス・福利厚生

フィジオマキナ株式会社は、主に以下のようなサービスを提供しています。

  • 多岐にわたる顧客(製薬会社、研究機関、大学など)への分析機器の輸入、販売、メンテナンス
  • 細胞培養機器や分析用基準物質、試薬の輸入・販売
  • 独自製品の製造・販売・メンテナンス、および顧客からの分析業務の受託
  • 技術関連ドキュメントやセミナーの翻訳・通訳、標準作業手順書(SOP)の作成支援、研修プログラムの提供

また、社員の働きやすさの改善にも力を入れて取り組んでおり、2024年には一般財団法人 日本次世代企業普及機構(ホワイト財団)からホワイト企業(ゴールドランク)に認定されました。

以下では、2025年4月時点で募集中の職種について紹介します。

性能評価エンジニア

職種 性能評価エンジニア
応募条件 ・35歳以下の方(若年層の長期キャリア形成を図るため)
・普通自動車運転免許
・化学・生物・工学系の高専卒以上
勤務地 ■本社オフィス
埼玉県越谷市弥生町1-4
越谷弥生ビル2F■大阪テクノオフィス
大阪府大阪市中央区備後町4-1-3
御堂筋三井ビルディング4F※出張あり、別途出張手当あり
※転勤なし
勤務時間 9:00~18:00(休憩時間1時間)
※繁忙期でも残業時間は月15時間以内
※直行直帰OK
給与 【月給】25万円~42万円 +出張手当 +諸手当

※経験・年齢を考慮の上、当社規定により優遇
※固定残業代25時間分(4万900円〜6万8700円)含む。超過分は別途支給

昇給・賞与 【昇給】年1回
【賞与】年2回(昨年度実績5.4ヶ月分)

専門商社でもあるフィジオマキナ株式会社の性能評価エンジニアは、大手製薬会社などに導入した溶出試験器の性能評価を行います。

もちろん、現地に赴くため平日のほとんどは出張となります。1日で終わる場合もありますし、導入台数によっては1ヶ月間同じ企業に通い続ける場合もあります。

性能評価エンジニアは、地道で繊細な作業を繰り返し行う職業となります。普段から細かい点によく気付く方に向いている職業と言えるでしょう。

細胞培養ラボの技術職

職種 性能評価エンジニア
応募条件 ・理系学部の高専卒以上(薬学・化学・生物学・農学など)
・細胞培養実験のスキルを備えた実務経験者※あれば歓迎
・実務レベルの英語力(TOEIC700点以上相当のスキル)
・製薬会社/研究機関などでの試験・分析経験
勤務地 ■北大阪健康医療都市(建都)内の細胞培養ラボ。

※出張あり、別途出張手当あり
※転勤なし

勤務時間 9:00~18:00(休憩時間1時間)
※繁忙期でも残業時間は月15時間以内
給与 【月給】30万円~60万円 +出張手当 +諸手当

※経験・年齢を考慮の上、当社規定により優遇
※固定残業代25時間分(4万900円〜)含む。超過分は別途支給

昇給・賞与 【昇給】年1回
【賞与】年2回(昨年度実績5.4ヶ月分)

フィジオマキナ株式会社が取引先からの要望を受け、MPS(生体模倣システム)に関連した細胞培養ラボを新設。そのラボで働く職員の募集です。ラボの立ち上げから関われる貴重な経験を積むことができる点も魅力です。

今後一層注目される可能性が高い「生体模倣システム」に興味がある方や、ラボの立ち上げという貴重な機会に挑みたい方など、積極的に動くことができる方に向いている職業です。

アメリカ・イギリス・ドイツなど欧米各国の医療系メーカーとの取引がある会社であるため、実力次第では海外との取引や打ち合わせ、海外出張の機会もあり、英語力に自信がある方にもおすすめ。

TOEIC取得スコアに応じて月額4000〜15000円を1年間支給する制度も(※規定あり)あるので、モチベーションを維持しやすい環境です。

▶ 採用ページ:https://www.physiomckina.co.jp/recruit/

まとめ|日本バリデーションテクノロジーズ株式会社からフィジオマキナ株式会社へ!未来に期待が高まる企業

本記事では、フィジオマキナ株式会社(旧:日本バリデーションテクノロジーズ株式会社)の企業概要や事業内容、強み、採用情報について解説しました。

フィジオマキナ株式会社は、製薬業界向けに試験機器の輸入販売やバリデーション(適正性確認)を提供し、医薬品の品質保証を支える専門企業です。溶出試験器や創薬研究機器の販売、受託試験、技術サポートなど幅広いサービスを展開し、研究拠点を活用した技術開発にも力を入れています。

2024年1月1日に社名変更し、より高度な技術革新と医薬品試験の最適化を目指す意思を示しました。また、ホワイト企業(ゴールドランク)に認定され、働きやすい環境づくりにも積極的に取り組んでいます。

今後も技術革新を通じて製薬業界の発展に貢献し、国内外の製薬企業との連携を強化していくフィジオマキナ株式会社。最新情報や採用情報は、公式サイトをぜひチェックしてみてください。

▶ 公式サイト:https://www.physiomckina.co.jp/

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